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メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは、以前シンドロームX・死の四重奏・インスリン抵抗性症候群・マルチプルリスクファクター症候群・内臓脂肪症候群などと言われてきた病態を統合整理した概念である。なお英語のメタボリックは、日本語では代謝という意味です。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・高脂血症の内2つ以上が合併した複合生活習慣病です。そして動脈硬化や脳疾患・心疾患の原因となります。
近年肥満や高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病は、独立した病気ではなく、内臓脂肪型肥満が原因であることが分かってきました。
肥満には、女性に多く見られる皮下脂肪型肥満と中年男性に多く見られる内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)があります。内臓脂肪型肥満では、脂肪細胞は分裂せず、細胞が大きくなって、悪玉アディポサイトカインという内分泌物質を分泌します。悪玉アディポサイトカインは、インシュリンが脂肪細胞に糖を取り込む働きを悪くする働きがあります。その結果血液中の糖が増え、高血糖や糖尿病になったりします。またすい臓からインシュリンが大量に分泌されると腎臓では、ナトリウムの再吸収が促進され、高血圧となったりします。つまり内臓脂肪型肥満と高血糖(糖尿病)・高血圧が深く結びついているのです。
厚生労働省の国民健康調査によるとメタボリックシンドロームに該当する中高年とその予備軍が約1,940万人も存在するそうです。中高年の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームかその予備軍に該当する状況が3年間続いています。

メタボ検診項目

メタボの判定基準である腹囲が追加され、総コレステロール量が廃止された。また尿潜血や血清クレアチニンも必須項目から削除されました。

診察 質問…問診
計測…身長・体重・肥満度・標準体重・腹囲
理学的所見…身体診察
血圧
脂質 中性脂肪
HDLコレステロール(善玉)
LDLコレステロール(悪玉)
肝機能 AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT(γ-GTP)
代謝系 空腹時血糖、又はHbA1c
尿糖(半定量)
尿・肝機能 尿たんぱく(半定量)
任意項目 ヘマトクリット値・血色素測定・赤血球数
心電図

メタボ検診(特定健診制度)

2008年4月から40歳から74歳までの中高年医療保険加入者を対象したメタボ健診(特定健診制度)がスタートした。メタボ健診(特定健診制度)は、メタボリックシンドローム該当者とその予備軍を見つけ、糖尿病や高脂血症・高血圧・高尿酸血症などの生活習慣病の発症や重症化を予防することを目的にしたものです。メタボ健診により、メタボリックシンドローム該当者、またはその予備軍と判定された場合、特定保健指導を行うことを義務づけられています。特定保険指導は、健康リスクの程度により、「動機づけ支援レベル」と「積極的支援レベル」に分けられます。
動機づけ支援は、個別面接を受け、半年後に生活習慣が改善されたかどうかの評価を受けます。対象者は、生活習慣の改善が必要で、その意思決定の為の支援が必要な方です。対象者自身が生活習慣を振り返り、改善の為の行動目標・計画の作成・実行ができるように個別またはグループでの支援を受けられます。(原則1回)
積極的支援は、管理栄養士や保健師が面接をし、生活習慣や食習慣の聞き取って食事の改善や運動メニューなどについて生活指導をすることになっています。腹囲や摂取カロリーなどの目標を定め、3~6ヶ月に渡り個別支援やグループ支援、そして手紙・電話・メールで継続的に指導します。対象者は、動機づけ支援に加えて、きめ細やかな支援が継続的に必要な方です。
なお特定健診受診者には、年1回健診結果と同時に必要な情報が送付されます。

厚生労働は、5年後にメタボ健診(特定健診制度)の成果を判定し、結果が良くない健康保険者には財政的なペナルティを課し、メタボ健診(特定健診制度)の実行を促すことになっています。

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